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軍事関連書籍 出版ブーム [雑談]

僕は自分で言うのもなんですが、エセミリタリーマニアです。

なぜ「エセ」なのかと言えば、「エセ」とは「似非」、つまり似て非なるもののことだからでありまして、それはつまり僕が長年大戦略に親しみ兵器名の知識はそれなりにあるにもかかわらず、それ以外の軍事的知識はまるでシロウト並みだからであります。

そんな私には、長年大戦略の良き対戦相手として付き合っている友人がおります。

 

 

ある日僕はこう言いました。

僕「最近、軍事関連書籍が相次いで出版されてるよな。なんだかちょっとミリタリーブーム来てないか?」

後日、友人は「知り合い」と称する人の言を貰ってきました。

曰く、「80~90年代の架空戦記ブームで培われたファン層や、ガンダムなどの代替品に急襲されていた層が、10年の空白を経て戻ってきた結果じゃないか?」

でも「ガンダム」に代表されるロボットアニメは本当に代替品なのでしょうか?

仮に代替品として楽しんでいたとしても、軸足が軍事にあるのだったら廃れる訳がありません。

僕はこれは逆だと思います。

軍事が「ガンダム」の代替品なのです。

まぁしかしどちらにせよ、この理屈は一応通ります。

 

でもよく考えると答えになってません。

誰が戻ってきたのかは要点ではなく、何故戻ってきたかが問題なのです。

彼の説明では、「代替品(つまり『ガンダム』など)」がつまらないので、元の軍事に戻ってきた」と言います。

しかし、その代替品とは例えば今で言えば「ガンダムシード」な訳で、その「ガンダムシード」は(続編はともかくとして)特定層でそれなりの評価を得た作品です。

これを「つまらない」とする人間の移動が市場そのものを活性化させるほどのインパクトを持っていたとは考えにくいのです。

そもそもマニア界の中のみでの人口移動で、これほどの出版ブームが起きるなどとは論理的にも到底あり得ない話ですし、過去を見ても例はありません。

 

僕は、昨今の軍事関連書籍の出版ブームは、北朝鮮関連の軍事的緊張と、小泉元総理による靖国参拝問題に起因する世間一般の関心の高まりにあると思います。

マニアはその影響を受けているに過ぎません。

つまり元々好きな連中は買いやすくなるし、興味が無かった者も「どれどれ」ということになる訳です。


幸運 [雑談]

太平洋戦争中、キスカ島に不時着した零戦が米軍に回収され、飛べる状態にまで修復された後に徹底分析されたことはご存知ですね。

このことによって、零戦の特性がバレてしまいました。

アメリカが最も注目した点の一つが、「機体強度のもろさ」。

ダイブをするとすぐにオーバースピードとなり、翼が波打って軋み始めるのです。

元々アメリカ機は運動性はともかく丈夫な機体が多かったので、零戦にはダイブで攻撃を仕掛け、巴戦には応じずにそのままダイブで逃げるのが得策という結論に至ります。

ダイブで逃げられると、上記の機体強度の問題で零戦は追いかけることができません。

 

もっとも、グラマンはここまで見越して丈夫な機体を開発したわけではありません。

安全性やらなんやら色々な理由があったでしょうが、ダイブ戦法はどちらかというと、機体の特性を活かして考案された戦法というわけです。

しかしこのダイブ戦法は、Me262(ドイツ軍のジェット戦闘機、速力で絶対的な優位性を持っていた)を攻撃する時などにも効果を発揮していますし、当時のように空中戦=近接戦闘という時代においては、ベーシックかつ重要な戦術の一つだったと思います。

その戦術にマッチする機体を保有していたことはラッキーだったと言えます。

 

もっとも、ドイツ軍がH・グーデリアンの提唱する戦車の集中運用や機動戦術を採用し、緒戦で大勝利を収めたのは、オカルト好きのヒトラーが第一次世界大戦とは一線を画すセンセーショナルなやり方を好んだからであり、決してその有効性を理解していたからではありません。

これも幸運だったと言えるでしょう。

また日本海軍が、序盤で世界に先駆けて大々的に航空機を利用した作戦で大成功を納めたことも、ワシントン軍縮条約によって制限された艦船の不足を補う目的で航空機を開発・大量配備したことが結果的に功を奏したわけであって、必ずしも艦船に対する航空機の優位性を理解していたからではありません。

これも幸運です。

 

意外にあやふやな事で優劣が決しているものなんですね~。


雑談・環境問題の問題 [雑談]

ここのところ大戦略も資料本も滞っている都合上、書くことがありません。

しかしあんまり放置するのも癪なので、以前から思っていることを書きたいと思います。

ミリタリー関係ではありませんけどご了承ください。

 

先日ヤフーのアンケート(といっても冗談みたいなもんですが;)で、こんなお題がありました。

「宇宙旅行へいく料金が1000万円以下になるには、あとどれくらいかかると思いますか?」

で、5年以内とか10年後とか20年後とか、何年経ってもできないとか選択肢があるわけです。

 

(まぁスクラムジェットとかが実現すれば、旅客機だって宇宙を飛ぶ時代が来るかもしれないから、実用化にかかる時間を考えて、早くて20年後くらいかな?)

率直にそう思った僕は、「20年後」を選択して「結果を見る」をポチッとな。

どういう答えが多かったのかは忘れてしまいましたが、問題はコメントです。

最近このアンケートにコメントを付ける機能ができたんですが、このお題に対するコメントの中にこういうものがありました。

「今は宇宙旅行だのなんだの言っている時ではない。環境問題を解決することが先決だろう」

関係ないっつ~の;

しかも意外に賛同する奴が多くてビックリです。

宇宙旅行について話すのはダメで、家でまったりヤフーアンケートに答えるのはOKなんでしょうか?

ヤボなこと言うくせに、「ネットやってるヒマがあったら環境対策に一役買おう」とか思うことは無いのでしょうか?

まぁそんなことはどうでもいいんですが。

 

巷では「人間のエゴで自然を汚染」とか「自然破壊」とかセンセーショナルな単語が踊ります。

しかし「人間」も「汚染」も自然の一部。

人間がどんなに頑張ったって破壊できるようなシロモノではないと僕は思うんですが…。

肝心なのは、「人間の生存に適した環境が、自らの手によって失われつつある」ということ。

環境を守るのは、我々が生き延びたいからです。

これが人間のエゴなら、「動物達がかわいそう」という感覚もまた人間のエゴです。

だってそうでしょう、誰が人間と動物は違うなんて決めたんですか?

そう、人間です。

 

エゴで結構です。

誰だって死ぬより生きるほうがいいに決まってます。

まぁ一部例外もいるようですが;

我々は生きたいから環境を保全すべきなのです。

自然や地球、動物達に対してなんら後ろめたいことなどありはしません。


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