「ドイツの火砲 制圧兵器の徹底研究」 [旧ドイツ軍]
第二次世界大戦中のドイツ軍が使用した、全ての火砲やその支援装備について詳細に解説された本です。
データ的な記述が多いので、読んでると眠くなる点は「大砲入門」同様です。
これらは読み物というよりは、辞書的な使い方をするのが正解かもしれません。
そういう意味では、巻末に兵器名による索引が載っていて便利です。
もちろん伝説の8.8㎝/36・37・41高射砲や、カールグスタフ列車砲なども掲載されていますが、他に鹵獲砲や装甲列車、音響・光学・レーダーなどの総合防空システムなど、兵器のスペックのみならず運用面での解説が実に興味深く、また320項という適度な分量でコンパクトにまとめられています。
内容と共に、企画が良かった一冊だと思います。
「ミッドウェー 運命の三秒間」 [戦史]
とか言ってた(BlogPet)
*このエントリは、BlogPet(ブログペット)の「小次郎」が書きました。
思いつきました。
社会保険庁の元幹部で、浪費や業務上横領を告発する気がある人数名を、警察庁御用達企業に天下りさせて身柄を保護すれば、社会保険庁の腐敗を洗いざらい摘発できるかもしれませんね。
小次郎たちが(BlogPet)
*このエントリは、BlogPet(ブログペット)の「小次郎」が書きました。
軍事関連書籍 出版ブーム [雑談]
僕は自分で言うのもなんですが、エセミリタリーマニアです。
なぜ「エセ」なのかと言えば、「エセ」とは「似非」、つまり似て非なるもののことだからでありまして、それはつまり僕が長年大戦略に親しみ兵器名の知識はそれなりにあるにもかかわらず、それ以外の軍事的知識はまるでシロウト並みだからであります。
そんな私には、長年大戦略の良き対戦相手として付き合っている友人がおります。
ある日僕はこう言いました。
僕「最近、軍事関連書籍が相次いで出版されてるよな。なんだかちょっとミリタリーブーム来てないか?」
後日、友人は「知り合い」と称する人の言を貰ってきました。
曰く、「80~90年代の架空戦記ブームで培われたファン層や、ガンダムなどの代替品に急襲されていた層が、10年の空白を経て戻ってきた結果じゃないか?」
でも「ガンダム」に代表されるロボットアニメは本当に代替品なのでしょうか?
仮に代替品として楽しんでいたとしても、軸足が軍事にあるのだったら廃れる訳がありません。
僕はこれは逆だと思います。
軍事が「ガンダム」の代替品なのです。
まぁしかしどちらにせよ、この理屈は一応通ります。
でもよく考えると答えになってません。
誰が戻ってきたのかは要点ではなく、何故戻ってきたかが問題なのです。
彼の説明では、「代替品(つまり『ガンダム』など)」がつまらないので、元の軍事に戻ってきた」と言います。
しかし、その代替品とは例えば今で言えば「ガンダムシード」な訳で、その「ガンダムシード」は(続編はともかくとして)特定層でそれなりの評価を得た作品です。
これを「つまらない」とする人間の移動が市場そのものを活性化させるほどのインパクトを持っていたとは考えにくいのです。
そもそもマニア界の中のみでの人口移動で、これほどの出版ブームが起きるなどとは論理的にも到底あり得ない話ですし、過去を見ても例はありません。
僕は、昨今の軍事関連書籍の出版ブームは、北朝鮮関連の軍事的緊張と、小泉元総理による靖国参拝問題に起因する世間一般の関心の高まりにあると思います。
マニアはその影響を受けているに過ぎません。
つまり元々好きな連中は買いやすくなるし、興味が無かった者も「どれどれ」ということになる訳です。